8月、東京を遊ぶカルチャーデートプラン×3

2025年8月に観たもの・読んだもの・うまいもの
arimayoco 2025.10.26
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すっかり涼しくなった今日この頃、酷暑だった8月の月間記録をつけます。

私にしては珍しく、この8月は旅行をしていません! 本当は近場でもいいから、月に一回はどこかに旅したい……気持ちがありつつ、今年は本業も忙しい&このニュースレターとかペーパーとか、趣味の書き物の時間を増やしたい……などなどが複合的に重なり、旅行しまくり期からの卒業を感じています(ほんとに?)。

あと単純に高くて人が多い時期にあんまり旅行しないっていうのもあるんですけどね。東京でたのしんだ夏の記録をお届けします。

▼先月の記事はこちら

遊び倒した銀座の夜~大森の朝

8月一番はしゃいだのは、旧J事務所のオタク友達と観劇して飲んでそのままスーパー銭湯に行きお泊まりまでした夜です。元気。演目はダンスユニット梅棒にふぉ~ゆ~が客演した『Only 1,NOT No.1』。ホストをモチーフにした作品で、2022年からの再演ですね。

梅棒の舞台は全編台詞なしのノン・バーバル、絶え間なく爆音で流れるJ-POPと役者さんのダンスと演技だけでストーリーを追っていく形式。歌舞伎町舞台の作品をコメディとしてやっていくのは今どないやねんというつっこみはありつつ(実際そういう感想も見かけた、それはそう……)、なんとなくファンタジックな表現として「観られてしまう」のが梅棒のすごいところでもあり……。ジャニーズ曲も満載なので何だかんだ今回も楽しんで見てしまいました。

アフターは岡山発のラグジュアリーコリアンという謎すぎる属性の「卜伝 銀座店」にて、スパークリングで乾杯しました。広島にも支店があり、高校時代から複数回行っている行きつけ韓国料理のひとつ。個室がたいてい空いててゆったり飲める、サービスが親切で味もなかなか、立地の割に高くないので重宝しているお店です。ポッサムと青唐のチヂミとチャンジャ巻がおすすめだよ。

ボトル開けた後にマッコリまで飲んで、お腹いっぱいのまま友達とおふろの王様へ。サウナや露天風呂に入りながら無限に喋り倒します。ひさしぶりに会えたお友達だったから、ゆっくり話せてうれしかった~。

翌日は有休を取ってたので、仕事に向かう友達を見送ったあと、たらたらとチェックアウト。お休みの日に朝から街中にいるってテンション上がる! 夕方までノープランな一日だったので、まずはGoogle Mapで調べた大森の純喫茶「珈琲亭 ルアン」へ。

置かれている雑誌が家庭画報なのがポイント高い……。ピザトーストとカフェオレを頼んだら、温かいミルクとホットコーヒーが別々にサーブされ、目の前でまぜてくれる方式でした。朝ごはんを食べて、1時間くらいまったりとカフェオレを飲んで雑誌を読む贅沢タイムをすごしたあと、せっかくだし午前中から映画を2本観よう! とキネカ大森へ。

マキシム・ラッパズ『山逢いのホテルで』。なんか……けしてわるい映画ではないのですが、男ってジャンヌ・バリバールにこういう役やらせたがるよね……聖母性と娼婦性の共存みたいな…… と初手で思っちゃったのでもうダメ。

エレネ・ナベリアニ『ブラックバード、ブラックベリー、私は私。』「カウリスマキ的うだつの上がらない日々を中年女でやってみたよ!」って趣の作品で、これはへんてこでおもしろかった。主演のエカ・チャヴレイシュヴィリの顔映画であり佇まい映画でもある。カウリスマキみたいにずっとこのトーンで時代ごとに作品を撮ってほしい。

魂を見透かされる「悠遠のNight Wedding」

同僚がチケット取れすぎた! と誘ってくれたイマーシブ・シアター「悠遠のNight Wedding」にも参加しました。ムケイチョウコクさんの公演は初めて。東京ドームホテルを舞台に結婚式参列仕立てのお話で、役付きのチケットだったので、少し集合時間は早め。結婚式に着ていってもおかしくなさそうな、ちょっとドレッシーなオールインワンを着て参加です。

待合室がひな壇のようになっていて、ひとりひとりの顔を見ながらキャスティング担当の演出家さんが静かに役を振っていきます。イマーシブオタクの同僚曰く、この演出家さんは魂の形が見えるらしいとの噂……。キャスティングが終わると、マダミスのようなキャラ別のハンドアウトをひとり一冊ずつ渡され(ここで役によってはアイテムを渡される人も)、書かれた生い立ちや目的などを意識しつつ結婚式に参列します。えっ私どう見えてるんだろう……どんな役が来るんだろう……とどきどきしながらハンドアウトを受け取ると、

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