GW、鹿児島ひと筆書きの旅
霧島市と姶良市の豪雨災害にお見舞い申し上げます。山と温泉好きにとって、空港から近くて山も温泉も豊富な両市は、大好きな旅先のひとつです。3年前にも旅行記事を上げています。
実は今年のGWにも再訪していまして、自然も街中も満喫しましたので、記憶がなくならない内に記録しておきます。霧島温泉郷も断水から復旧し、お店も通常通り営業しているのに観光客が少なく寂しい状態なようなので、ぜひ皆さんも軽率に足を運んでください。
そもそも私はなんで今年のGWに鹿児島に行こうと思ったのだったか……というと、
・前に一人旅で来て、すごくたのしかったから再訪したかった
・去年からマンガの『だんドーン』にはまっており、いま薩摩藩が熱い
・年に一座でいいから百名山の西日本側を触りたい
・家人の好きなマルスの蒸留所があるので、家族旅行にもよさそう
……などなどの理由とともに眺めていたじゃらんで、温泉好きの間で知られる民宿「たかよし」の予約が取れそうで、じゃあここにするか~とポチリ。JALセールのタイミングで往復の航空券も押さえたのでした。こうして並べると本当にコンテンツ豊富だね、鹿児島。
空港からレンタカーで指宿→南さつま→日置→鹿児島市内→霧島、ぎゅぎゅっと周り遊んだ4泊5日を、ぎゅぎゅっと1記事でお送りします。今回も一部画像クリックでお店や宿のサイトに飛べます。
1日目:指宿の名民宿たかよし
飛行機を降りたとき、新幹線を降りたとき、とにかく長距離の移動後には無性にあたたかい麺類が食べたくなるのは私だけでしょうか? これは学生時代から帰省の度に広島駅でむさしの活地海老天ぷらうどんを食べていたことによるインプリンティングだと自己分析しています、というわけで九州に上陸したらまず食べたいのはうどんです、うどん。
と思ってGoogle mapを調べるも、意外とうどん屋さんが少なくて! 西日本の麺類の覇者はうどんと信じて疑っていなかったのですが、鹿児島だけは例外的に蕎麦の方が優勢らしい(降灰もあり痩せ気味の土地に小麦粉よりもそば粉の方が適したからなど諸説あり)。ということでそば/うどん両方ある加治木IC近くの「大黒屋」へ。

こちらのお店、なんと昭和29年の創業。古い木造のお店ですが中はさっぱり清潔で、メニューは「天婦羅そば」「天婦羅うどん」「めし」の3種のみ。旅先で心から行きたいのってこういう店だ。畳の座敷に上がり、そばとうどんを一つずつ注文します。優しいお出汁にさくさくの天ぷらが乗ったおうどん、「おいしい~~~」と声に出てしまうほどおいしい。この旅はもう勝ったも同然だな。
そのままブーンと車で指宿・民宿たかよしまで。日本の南端といっても差し支えない場所にある小さな宿が、全国にその名を轟かせているのだからこれはすごいことです。チェックインして早速、貸切利用の温泉に入ります。ナトリウム塩化物泉、なめると少ししょっぱいお湯が贅沢にかけ流し。小さい浴槽ですが満足度は高いです。湯上りには浴衣やタオルからほんのり磯っぽい、おだしっぽい匂いがして、いかにも効能が高そう。

そしてこちらのお宿、温泉と同じくらい食事の評価も高いのです。こじんまりした食堂にはゆったり4組ほどのお客さん。カツオのたたきに自家製さつまあげ、極めつけには黒毛和牛のすき焼きまで! もともと少食な人間なので、最近はどうも先付盛り合わせからはじまり、会席フルコースで出てくる旅館の食事には胃が負けがちで……。地の物をふんだんに使った手作りおかずを、一気出しくらいの量でいただくのが丁度いいな~と思う自分には最高のお夕食でした。

焼酎も地物が多数揃えられており、甕出しのものも。この旅で各所で焼酎を飲みましたが、ここで最初に頼んだ「問わず語らず名も無き焼酎」が、すっきりして食中酒としてはベストだったかも。
2日目:快晴の開聞岳とかいもん健康センター

2日目も最高の朝食からスタート。朝日を受けてお米が比喩でなく輝いている……。今日は午前中から開聞岳登山の予定なので、もりもりと食べてチェックアウトします。