初春の韓国岳がファンタジーだったのでレポる
数年前から、低山中心のゆる登山を趣味にしています。「趣味」と言っても、年に数えるほどしか登らないのですが……。これまで定番の高尾山や筑波山、神奈川県の大野山などに行きました。「早起きをしたくない」「重い荷物を持ちたくない」というぐうたらさから、日帰りで行って帰ってこれる山ばかり。山中湖の大平山や沼津の愛鷹山、箱根の金時山なども、観光旅行にくっつけて現地前泊で歩きました。標高2,000m以下、サクッといける往復3~4時間くらいの山行が、自分の性格にもスキルにも一番合うな~と思っています。
登山は家人と、旅行は友達と行くことばかりだった私ですが、コロナ禍以降、一人旅もするようになりました。先日、友達に会いに人生初・鹿児島旅行に行き、霧島温泉郷に泊まった流れで登った韓国岳がたのしかったので、記録も兼ねてレポりたいと思います。
09:00 霧島温泉市場で朝食とおやつを確保
登山のときのご飯どうするか問題、ありますよね。単独登山女子マンガ『山と食欲と私』とか読んでると、山頂でバーナー+メスティンでサクッと料理する姿に憧れます。しかし、前述の通り、我こそは「早起きしたくない」「重い荷物持ちたくない」が二大ポリシーのぐうたらゆる登山女子。登山メシは山頂の小屋で済ませる、下山後食べる、あるいは近隣で買うことが多いです。
食い意地だけは張ってるので、旅先の登山ならなおさら! 地元のパン屋さんでもいいから、普段とは違うちょっとおいしいものが食べたい。韓国岳登山の際には、泊まっていたホテル近くの道の駅「霧島温泉市場」で、朝8:30から温泉蒸しの販売が行われていました。朗報!
冷え込んだ朝の空気にもうもうと立ち込める温泉の湯気……! もう絶対おいしいに決まってるやん。おかずのラインナップも豊富で、私は朝ごはん用に「揚げもち」と「ウィンナー」、登山中の休憩用に「中華ちまき」と「ゆで卵」と買いました! あとは前日、同じく道の駅で購入したパックのデコポンをひとつ鞄に忍ばせます。コンビニで500mlのお水と温かいほうじ茶345mlを買って、コンビニの駐車場で腹ごしらえを済ませ、登山口に出発します。
もうすでにおいしい
9:45 えびの高原登山口から入山
韓国岳に登るには、「えびの高原」側と「大浪池」側、二つの登山口があります。今回は公共交通機関ではなくレンタカー利用のため、ピストンで同じ方向から登って降りてくる必要があります。どっちのルートがいいんだろう……。
ほかの方の山行記録も読みつつ悩んだのですが、難易度にそこまで大きな差はなさそう。そして、えびの高原の登山口は鹿児島の県境を越えて宮崎に入るんですよね。宮崎県は未踏だったので、いっちょここで宮崎の地も踏んでおくかという理由で、今回はえびの高原側から登ることにしました。後述しますが、結果的にこの選択は大正解だったので、韓国岳登山は絶対えびの高原側からがおすすめです!!!と太字で書いておきます。
えびの高原駐車場は有料で一日500円。前払いなので、入庫の際に現金で管理人さんに払います。拠点となる「足湯の駅 えびの高原」は施設も新しく、トイレも綺麗なので事前に済ませておきましょう。登山道・頂上含め、入山してしまったらトイレはないので注意が必要です。
地図の「韓国岳登山口」から入山。冬枯れの樹々の合間から青空を見つつ、よく整備された登山道を登っていきます。