点検・棚卸・再起動の6月

結婚するのか、俺以外のヤツと…
空梅雨の6月。ということは2025年もそろそろ折り返しってこと? ほんとに? と信じられない気持ちになりながら、年始からのあれこれを点検したり棚卸したり再起動したり、メンテナンス月っぽい1か月でした。「7~9月は忙しくて、出張以外あんまりどこも行けなさそう……」と予見した結果、駆け込みで旅行にも行ったり、いつもに増して多動な6月を記録します。
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給料日ラジオが復活したよ『隻眼の残像』
個人的今月最大のニュースはこれです! 半年、(ありまよもアオヤギも本業をガチりすぎており)お休みしていた「給料日ラジオ」がひさしぶりに復活! 毎年恒例のコナン映画について喋ったよ。
長野県警に対する温度感が私とアオヤギさんとで結構違っていて、そこがダイレクトに感想の差に響いていて、おもしろかったです。やっぱり評価が一致しないときの方がクロスレビューは盛り上がるんですよね~。
犯沢さんの体型コードを理解せずにドヤ顔でミスリード推理を進めていたありまよvs「高明にはときめかないけど山小屋のおじさん(大友さん)にはときめいた」というアオヤギさんの異性愛フィルターも健在。「米津玄師が主題歌を書き下ろすコナン映画は誰回か?」議論などが盛り上がったノンストップの1時間です。冒頭に少しだけ「ジークアクス」感想も。
優しい終末「アポカリプスホテル」
4月クールで一番たのしみに観ていたアニメは「アポカリプスホテル」でした。ウィルスの蔓延により人類が去った地球で、お客さまの帰りを待ちながら日々働き続けるロボットたちの物語、と聞くだけでしんみり寂しい。でもそれだけじゃない色彩や音楽の華やかさもあって、飽きずにずーっと見ていたい系のアニメ。
なかでも出色は、ほぼ台詞のない&ワンセットものなのにほぼホテルの外が描かれる第11話。最終話直前でこれをやるか……! オリジナルでなければなかなか難しいだろう思い切った演出に唸らされました。配信もあるので今からでも追いかけてほしいです。
主人公の戦争責任に容赦ない「あんぱん」
朝ドラウォッチャーの友人たちと口を揃えて感嘆しました、朝ドラ「あんぱん」。「ここまで徹底的に戦争を描くのか」と。やなせたかしという作家の根源を掘っていけば、もちろん「戦争の悲惨さ」にフォーカスするのは必然なのですが、主人公・のぶが愛国教師として戦争へと邁進していくさまも丁寧に、長期間にわたって描いていて。これにはかなり驚きました。
というのも、私は「花子とアン」で、村岡花子の(史実ではかなり積極的だったとされる)戦争協力が、フワッとスルーされたことに長年モヤっていたのですよ。同じ脚本家の中園ミホさんが、10年の時を経ていまこういう形で主人公の加害性に正面から取り組んでいる姿にグッときます。(当時は彗星のように突然現れた横恋慕イケメン役だった中島歩さんが、10年の時を経て今回は主人公に初めて「戦後」を意識させる思慮深い夫役として好演しているのも、これまた胸が熱くなる。)