最高ベランダはピクニックスタイルから

年に数回楽しむイベントベランダではなく、日常的に使えるデイリーベランダのための、実際の購入品リスト
arimayoco 2021.05.07
誰でも

(この記事は、2020/05/10にnoteに掲載した記事の転載です)

ひさしぶりの更新になりました。いきなりの #aftercorona 生活、皆さんどのようにお過ごしでしょうか? 

私は、仕事にも行けないし友達にも会えないし楽しみにしていた現場は飛ぶし、お気に入りの飲食店や個人店がなくなってしまわないか不安だし、普通に不況だし、考え始めたら無限に鬱モードに入ってしまいそうで、あらがうように自炊に励んだり断捨離に励んだりFF7Rに励んだりしています。

おうちは大好きだけど、強制されて毎日おうちにいるのはやっぱりつらい。そんな中、心の支えになっているのが、ベランダで過ごす時間です。5月に入ってから4月の寒さが嘘のようにあたたかくなり、同じように考える人が多かったのか、GW前後くらいから「ベランダグッズ買おうかな……」と思案している人、実際にベランダに出始めた人を、TLでたくさん見かけました。

そこで去年、引っ越しを期に「最高ベランダ」について熟考し調査を重ねた私がたどり着いた結論についてシェアしたいと思います。最高ベランダを作るためのたったひとつの冴えたやりかた。それは、西洋式ダイニングスタイルを諦め、地べたを基本とした卓袱台・ピクニックスタイルを選ぶことです。

昨年、Amazonと楽天とディノスを10時間以上検索し続け、ニトリやIKEAやZARA HOMEに足を運び、「居心地の良さ」はもちろん、「ギア購入予算」「運用しやすさ」も加味し、年に数回だけ楽しむイベントベランダではなく、日常的に使えるデイリーベランダを追求した私が断言します。本記事では、そこに至った経緯と、実際に購入したアイテムを紹介していきますね。

目次

  • 「素敵なベランダ・テラス」で皆が想像する絵

  • キャンプギアを検討してみる

  • 「素敵なベランダ・テラス」で皆が案外想像しない絵

  • 結論:ベランダは地べたピクニックスタイルが最高

「素敵なベランダ・テラス」で皆が想像する絵

「素敵なベランダ・テラス生活」を想像するとき、どういう絵を思い浮かべますか? 去年、「新居のベランダは今までよりちょっと広~い!ここを素敵空間にしたいな☆」と思った私が描いたイメージは以下。

https://www.featuredeco.co.uk/garden-sofa

https://www.featuredeco.co.uk/garden-sofa

す、すてき~!南国のビーチリゾートに行くと、ホテルのプールサイドやレストランにラタンのソファセットが置かれてるじゃないですか……? あれがとにかく大好きで。いろいろ調べていくと、↑の画像ほどラッグジュアリィイイイじゃなくても、それっぽいものって案外数万円で買えるんですよね。

2-3万円くらいなら頑張れば手が届くじゃん! と、引っ越しでちょっと金銭感覚がバカになっているバカは思うわけです。(楽天のリンクが綺麗に表示されないのですが、これとかも素敵です。)

サイズを確認してもギリ入りそう。普段はクッション部分だけしまっておいて、使用時だけクッションを出して使えば雨対策もできるんじゃない……? そもそもガーデン用だから、屋外に置いておいても平気だろうし……。と、ほぼポチりかけていたのですが、冷静な夫から一言「台風がきたときはしまうの?」と聞かれて、「台風か~~~~~~!!!」となります。

たしかに、台風でこんなのがすっ飛んできたら、ご近所様に迷惑です。対策としては屋内に入れるか外に縛り付けるしかないわけですが、縛るのも面倒だし屋内に入れるしかないよなぁ……。とはいえ最近は台風に限らない豪雨災害も増えており、そういうときって「半日来て終わり」じゃなくて、2-3日雨が降り続いたりするんですよね。悪天で出かけられないときに、LDKに普段より2個も多く椅子が転がってたら寧ろ邪魔、ストレスはMAXです。

メンテナンスについて考えれば考えるほど、急速にすべてがめんどくさくなってきました。そもそも出しっぱなしだったら、使う度にまず椅子の背を水拭きしないといけないよなぁ……。日に焼けて劣化するかもしれないし……。かといって台風でも飛ばない鉄製にしたらそれはそれで錆びるリスクがあるし……。マメな人なら運用できるのかもしれないけど、めんどくさがりな自分には絶対に無理だー! こうして、ラタン案は実質3日ほどで私内棄却されました。

キャンプギアを検討してみる

日本の気候風土上、素敵なベランダセットでも出しっぱなしにはできない。少なくともベランダ・テラスのハイシーズン以外は、使う度に出したりしまったりする。めんどくさいけど、メンテナンスをすることを考えたらその方が合理的です。ならば、最初から「出したりしまったりする」を前提とした、キャンプギアのようなものを買えばいいのではないだろうか? というのが、次に浮かんだアイディアでした。

これならクローゼットの中にしまい込めるし、単価もお安め。キャンプ用のテーブルセットは素材や色・形もバリエーション豊富で、昨今のアウトドア人気を痛感します。いろいろ見ていく中で、補助的に使えるバンブーテーブルが目に留まりました。

竹はプラスチックよりも風合いが柔らかくて落ち着くし、値段も安くて重量も軽い。そもそも大自然に繰り出すわけでもなく、おうちのベランダで使うだけなのだから、丈夫である必要はありません。キャンプギアまでいくと、却ってオーバースペックだったかも? という気になってきます。

そこで気付いたのです。そもそも、ベランダで椅子に座る必要ある? と。卓袱台的なローテーブルをベースに、ピクニック感覚でブランケットを敷いて、あぐらをかいて座ればそれでいいのではないか……? 自分の先入観に罅が入った瞬間でした。

「素敵なベランダ・テラス」で皆が案外想像しない絵

こんな話を聞いたことはありませんか?「ずっと欲しかったソファセットを買ったんだけど、気付いたらソファじゃなくて地べたに座ってて、ソファが背もたれになってるんだよね~」と。遺伝子レベルで刻みこまれたアジア人の性でしょうか? ローテーブルがあると、同じ高さのソファからではなく、卓袱台的に使うのが落ち着く。われわれは油断すると、地べたに座ってしまう民族なのです。

地べたをベースに思考すると、さまざまな障害がクリアになってきます。まずベランダスリッパ的なものが不要になる。室内からそのまま靴をはかずにベランダに出ることができ、明確な内/外ではなく、LDKの延長、「半外」としてのベランダを構想できます。日本家屋でいう「縁側」の役割ですね。

ラグとバンブーテーブルだけひょいっと出したりしまったりすればいいわけですから、 台風問題も解決ですし、出すのも片付けるのもそんなに手間じゃなさそうです。ダイニングセットと違って、布なんてくるくる巻けばどこへなりとも押し込めますからね。

これは何となく筋がいいような気がする! そこで私は「夢のベランダ像」を、最初の画像から、下記のようにイメージし直したのです。

https://littlebirdevents.com.au/2018/09/05/boho-picnic-hire/

https://littlebirdevents.com.au/2018/09/05/boho-picnic-hire/

お、おしゃれ~~~!! おしゃれな上に、何かさっきの画像より、そこそこ再現度高く実現できそうな気がする! 大陸の東西問わず、やっぱりアジア人は敷物文化だよ……とわかった風に言いたくなります(ちなみに、このスタイル好き! という方は、Boho Picnic でPinterestやインスタを検索するといろいろ出てきます)。

このイメージをもとに、実際に購入した商品を紹介しますね。

西洋式ダイニングスタイルと比べてアジア式地べたスタイルの一番いいところ、それは何と言ってもゴロゴロできることです。圧倒的優位性。そのためにも地面が堅かったり、ボコボコしていたら台無しなので、まずはクッションマットを敷きましょう。リンク先のマットは3畳用と書いてありますが、90*232㎝の2枚に分かれていて、さらに蛇腹に折り畳んで保管できます。奥行きが狭く間口が広いベランダでも対応できますよ。

クッションマットで保護しているので、上に敷くのはレジャーシートでも、やわらかめのラグでも、寝室から持ってきたシーツでも構いません。とはいえワインなどをうっかりこぼしてしまわないとも言い切れない……と思い、私はクッション性が高い防水のレジャーシートを買いました。ここは丸洗いできるものなら何でもいいと思うので、お好みにあわせて選んでください。私も「そろそろもう少し『夢のベランダ像』に近いおしゃれラグ買おうかな~」と思い始めています。

IKEAではかわいくて安価な照明が充実しています。購入したモデルが公式サイトで見つからなかったのでデザイン違いですが、太陽電子式のランタンSOLVINDENは周囲が暗くなってくると自動で点灯します。夕暮れどき、ベランダに寝転がって読書しているとぼやんと電気がつくので、「そろそろ夕飯作るか~」と起き上がったり。

こちらは光源としての実用性というより、見た目のかわいさで買っちゃいました! 高さ違いのキャンドル風電池式ライトです。IKEAのサイトにはアウトドアダイニングのコーディネートがたくさん掲載されているので、参考になるし眺めているだけでも楽しいですよ。そして単価が安いのでどんどん購入してしまう……。

食器はふだん家で使用しているものをそのまま使っていることが多いですが、ワイングラスなど割りそうで怖い……という方にはトライタンのワインカップがおすすめです。プラスチックよりやわらかく、食洗器も冷凍庫もOK。カラフルなグラスを使うメリットとして、複数人の友達を呼んで飲んでいても、「私のグラスどっちだっけ!?」という取り違いが起こりません。

結論:ベランダは地べたピクニックスタイルが最高

実際に購入した商品をご覧いただいてわかるように、地べたスタイルにすることでベランダへの初期投資はかなり少なく済みます。ローテーブルの方が食器類にも気を使わなくていいので、普段使いのものを流用できます。枕やクッション類をそのまま持ち込んでもハッピーになれるので、「ベランダで過ごしたいけどうちは無理かも……」と思っていた方も、ぜひ検討してみてください。

わが家ではこの春、最高ベランダにコロナバケツを持ち込んで友達とタコスパーティーをする予定だったのですが、別のコロナが猛威を振るったせいで延期になりました……。かなしい。

でも、テイクアウトしてきた昼食をベランダで食べて、ゴロゴロして、素足を日光に晒してると、ちょっとだけ気分が上向きます。夏こそ最高ベランダで友達と過ごしたいな~という願いと共に、本記事を閉じたいと思います。最高ベランダが共にあらんことを!

*本文中の画像は以下からお借りしました。

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