2024年ベストを月ごとに振りかえる~前編
こんにちは、arimayocoです。ひさしぶりすぎる更新ですが、怒涛の2024年が終わりました。
昨年から引き続き本業が忙しすぎて、何もできなかったように感じる一年なのですが、きっと人間であるからには何かはしてるはず……! TLの皆が続々とアップする2024ベストに触発されて、重い腰を上げ重い筆をとりました。
今年は @arimayoco 名義での発信のバランスにもいろいろと悩んでしまって、ニュースレターやペーパーの更新が滞ったり、SNSの地殻変動に伴いTwitter(X)をInstagramに移すかblueskyに移すか……えっmixi2……?となったりで迷子の一年だったのですが、2025年は「長文をいっぱい書く」一年にしたいなと思っています。そのリハビリも兼ねての振り返りベスト!
前編は、1月~6月の半年間に見たもの、行ったところ、食べたもの、ぜんぶまとめてお届けいたします。
1月 「RRR × TAKA"R"AZUKA 」「VIOLETOPIA」
2024年は能登地震からはじまりました。東京で年を越した友人たちと元旦からボードゲーム会をしていた最中にぐらりと揺れが。テレビをつけたら町ごと沈み込んでしまったような輪島の様子が映っていて。直前の12月に輪島・珠洲に旅行にいったばかりだったので、信じられない気持ちでした。
あれからもう一年。宿泊した輪島の民宿「深三」さんのFacebookに復興の様子が綴られているのでときどき覗いています。珠洲で宿泊した「湯宿 さか本」さんはすでに営業再開されていて、確立された美学を持ったすごいお宿だったので、2025年に再訪したいです。
そんなずーんとしたムードで始まった2024年。そもそも宝塚のおたくと旧ジャニーズ事務所のおたくには推し活すらまっすぐたのしめない雰囲気だった最中、ムラでの新春公演、星組「RRR」に足を運びました。
映画『RRR』自体がキャラクターも台詞も音楽もすばらしいので、その時点である程度の成功は約束された舞台だとは思いつつ、179分ある映画版をビームを軸にぎゅっと圧縮した構成が巧みで、期待以上の内容でした。伝説の橋桁の救出劇シーンも舞台ではこう再現するのね~と感心したし、生で観るナートゥダンスの祝祭感よ! すっかり谷貴矢さん演出のファンになりました。
そして、同時上演のレビュー「VIOLETOPIA」がこれまたすばらしかった。廃墟となる劇場を訪れた元スターが見る一夜の幻惑的な夢、音楽に平沢進がくると思っていなくて、あまりにも好みのど真ん中! 劇場やサーカスが持つ夢幻の存在であるがゆえの儚さと怖さと切なさが詰まったレビューで、どこまでもキッチュでキャンプ。歴代のレビューでだんとつナンバーワンに躍り出ました。
ほかに印象的だったのは「HiGH&LOW」シリーズでおなじみ久保茂昭監督による映画『ゴールデン・カムイ』(撮影とアクションが圧巻、邦画でこんなに胸躍るウェスタンが観られるとは!)。
家人に誘われて行ったブルーノートでのDOMi & JD BECK来日公演は日本のKAWAII文化の逆輸入として一番「「「いま」」」を感じる体験でした。
山活としては、日光で外山に登って奥日光に泊まったり。
あと、副業活動で大きいところだと「給料日ラジオ」2回目のリアルイベントを渋谷Loft9で開催しました。ゲストに書評家の三宅香帆さん、ライターの碇本学さん。会場も盛況でたのしいイベントでした! 写真は、渋谷Loft「9」のポーズを決めるアオヤギさんと私。
2025年も2/1(土)12:00~2024年ベストを持ち寄るイベントをやります! 配信もあるので、ぜひ覗きにきてください。ゲストはライター/アナーカフェミニストの高島鈴さん、ドラマウォッチャーの明日菜子さんと今年も豪華だよ。
2月 ベトナム戦争証跡博物館
3月以降~年内いっぱいまでは本業が過密であるとわかっていたので、2月に今年最初で最後の海外旅行……と思ってホーチミンに飛びました。寒いからあったかいところに行きたい+旅程と予算的にそんなに遠くにはいけない+愛読しているきくちさんのブログでホーチミン旅行の回がよすぎて、もう胸焦がれてしまったのだ、ベトナムに。
自分の中では「開高健の街」というイメージがもっとも強く、ここは外せないでしょうと戦争博物館に足を運びました。
ベトナム戦争自体、さまざまな小説や映画や舞台の題材になっているので、どことなく自分の中で「歴史」よりも「サブカルチャー」に属していて。改めてフランス植民地支配から戦争までの流れ、20世紀の報道と戦争という側面、化学兵器が残した影響などをまとめて勉強することができました。ホーチミンに訪れることがあったら必ず足を運んでほしい場所です。
また、博物館系だと南部女性博物館もこじんまりとしつつ、女性にフォーカスした展示を無料で見ることができ、おすすめです。
ベトナムのご飯はなんでも安くておいしいけど、一か所だけ予約して訪れたのがワインバーのLua Saigon。シグネチャーのフルーツトマトのタルト、おいしかった。
この写真を見てもわかる通り、ベトナム花柄の食器がかわいい……! 翌日、早速買いに行きました。事前にブクマしてた日本人オーナーのお店、em Mèo saigonさんへ。オンラインショップもあります。
ほか、エンタメ系だとSixTONESの京セラドーム公演「VVS」に入ったり(会社の人が人生でも有数の良席を当ててくれた……)。映画だと三宅唱監督『夜明けのすべて』が、心のいっぱいまで感情がしんしんと降り積もるようによくて、人に薦めまくったり。松村北斗担として大充実の2月でした。
京セラの帰りには大津に一泊して、膳所の名銭湯・都湯で朝風呂し、そのまま紫式部ゆかりの石山寺にも足を伸ばしました。今年は『成瀬』があって「光る君へ」もあって、滋賀県大フィーバーの一年でしたね。
2月の給料日ラジオではマンガ「凪のお暇」を取り上げました。連載を追うごとにおもしろくなっていく! ドラマ化のあたりで読んでたけど、しばらく追ってないな~という方はぜひ復帰を。
3月 楊双子/三浦裕子『台湾漫遊鉄道のふたり』
「意外といろいろ見に行ったり遊びに行ったりしてるじゃん?」な1月2月ですが、ここからです。本業で毎週の土曜出勤がはじまり、極力月曜を代休にする変則シフトが3月からはじまります。それも仕事が立て込んでくるとどうしても出勤せざるを得ず……という、スーパー労働デイズのはじまりでもあったのです……(遠い目。ちなみにこのあと9月まで続いた)。細かいトラブルも多かった月で、予約したのに飛ばしてしまった旅行や現場も多々。昨年お仕事で行ったらたのしくて、今年は自腹で遊びにいこうとしていた新潟国際アニメーション映画祭、横浜であったジャネット・ジャクソンの来日公演(スペシャルアクトはTLC!)などを泣く泣くキャンセルしました。かなしみみみ。